知らせを受けたら
親しい人の訃報を受けたとき、混乱する感情の中でも、最低限の礼儀は保つべきです。そして何よりも重要なのは、大切な家族を亡くした遺族への思いやりの気持ちを心に留めておくことです。
臨終の知らせを受けたら
臨終の報告を受けた時の対応、及び服装等の留意点を理解しておくことが重要です。自身と故人との関係性を鑑みつつ、弔問のタイミングを適切に決めることが大切です。
臨終の連絡を受けたら
親族はすぐに駆けつけて、可能ならばお手伝いを申し出ます。
故人と親しい友人・知人の場合も、すぐに弔問に駆けつけましょう。遺族を力づける言葉がけをするとともに、お手伝いを申し出てもよいでしょう。
一般的なお付き合いの間柄の場合は、臨終の連絡を受けた直後に弔問する時は、お線香をあげる程度で長居は避けましょう。
弔問する時の服装
緊急で訪れる際の服装については、地味な平服でも不適切とはなりません。ただし、過度な化粧は控えめにし、リングやアクセサリーなど、目立つアイテムは取り外す配慮が望まれます。
代理として弔問にうかがうは、玄関先で本人が弔問できない理由を手短に伝え、お悔みの言葉を伝えましょう。
お悔やみの言葉
「忌み言葉(いみことば)」と呼ばれる言葉は、葬儀の際のお悔やみの言葉で避けるべきものです。忌み言葉とは、「重ねがさね」、「度々(たびたび)」、「益々(ますます)」など、不幸が重なる、不幸が続くといった意味合いをもつ繰り返しを象徴する表現で、葬儀の場では適切でないとされています。
その他にも注意すべき事項が存在します。
故人や遺族と親しい関係にある場合、死の状況など詳細を尋ねる傾向にあるかもしれません。
しかし、葬儀の場では、そのような質問を控えることがマナーとされています。この点を覚えておくことが重要です。
遺族の悲しみの中でお悔やみの言葉を述べることは困難な場合がありますが、適切な言葉が思いつかなくても、真心を込めた態度や行動であれば相手には必ず伝わります。
言葉遣いを複雑に考える必要はありません。「このたびは、ご愁傷様でございます。心よりお悔やみ申し上げます」というような、一般的で簡潔なお悔やみの表現が最も好ましいとされています。
気をつけたいNGマナー
葬儀の際には、「忌み言葉(いみことば)」と呼ばれる、使ってはいけない言葉が存在します。これらは、「重ねがさね」、「度々(たびたび)」、「益々(ますます)」など、繰り返しや増加を意味する表現で、不幸が連続するという意味に繋がりかねないため、避けるべきです。
また、故人や遺族との親密な関係から、故人の亡くなった状況について詳しく知りたいと思うかもしれませんが、その経緯を詮索することは葬儀の場では不適切とされています。これも忘れないようにしましょう。
深い悲しみに包まれた遺族に対して、適切な慰めの言葉を伝えるのは困難かもしれません。しかし、言葉が上手にまとまらなくても、あなたの心からの思いや行動が遺族に伝わります。過度に難解な表現を考えるよりも、「このたびは、ご愁傷様でございます。心からお悔やみ申し上げます。」のような、一般的で明瞭な表現が望ましいと言えるでしょう。
葬儀参列前
親しい方の場合でも、深夜の弔問は遠慮した方が良いでしょう。 |
葬儀の準備を進める遺族は、悲しみを抱えながらも多くのことを処理する必要があります。そのような状況で電話でお悔やみを述べる行為は、礼儀に反する可能性があります。お悔やみの言葉は参列時に直接伝えるか、出席できない場合は訃報電報を送ることを検討しましょう。 |
葬儀の前の喪家は思っている以上に忙しく、遺族も疲れきっています。そのような場所で長く滞在することはマナー違反となります。適切に慰めの言葉を述べた後は、すぐに立ち去るようにしましょう。 ただし、近親者や親しい方、近隣の方々などに対しては、何か助けになることがないか尋ね、積極的に手伝いを申し出ることも考えましょう。 |
自分から故人との対面を申し出ることは、思いやりに欠ける行為と捉えられます。 遺族から提案された場合のみ、敬意をもってその機会を受け入れるのが礼儀です。 |
故人との対面の作法
①故人から一歩下がった位置で、故人に対して一礼します。 |
②故人の傍へ寄って、手を合わせます。 |
③故人のお顔を覆っている白布を、ご遺族があげてくださいますので、故人のお顔を拝して対面します。 |
④手を合わせ、故人の冥福を祈ります。 |
⑤故人から、一歩下がります。 |
⑥ご遺族に一礼して、退席します。 |
故人との対面の際には、特定の状況で対面が求められることもあります。そのため、必ずしも厳格な作法を遵守する必要はありません。
重要なのは、「遺族への悲しみの共有」と「故人の安らかな永眠を願う心」です。