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臨終

身内が臨終になった場合には、やらなければならないことがたくさんあります。しかし、喪主の経験がない方にとっては「知らないことばかり」ではないでしょうか。
ここでは、臨終後の流れやマナーと、やるべきことを詳しく解説します。

臨終を告げられた時

亡くなられた場所やケースによって対応が異なるので知っておきましょう。
「身内が臨終に至る」それは、いつ誰の身にも起こりうることです。突然のお別れが訪れた時でも、気を確かに持ち、適切な行動をとれるよう心がけたいものです。

病院で亡くなった場合

病院で亡くなった場合は、ご遺体はいったん病院の霊安室に安置されます。病院でご安置できる時間は長くて2~3時間程度です。そのあいだご家族の方は医師から死亡診断書を受け取り、葬儀社が決まっていれば搬送を依頼する必要があります。その後、自宅か、斎場や葬儀社の遺体安置室などご安置する場所に搬送という流れになります。搬送先(ご安置の場所)が決まっていない場合もはしもと屋葬祭会館にご相談ください。

自宅で亡くなった場合

かかりつけの病院がある場合はすぐに連絡を入れ、医師による死亡確認をお願いします。
医師による診断が終わるまで、ご遺体は動かさないようにしましょう。
かかりつけの病院がない場合は救急車を呼び指示を仰ぎましょう。

かかりつけ医に連絡をし、医師による死亡確認をお願いします。医師による診断が終わるまで、ご遺体は動かさないようにしましょう。もしかかりつけの医師に連絡がつかないのであれば、病院の救急外来に連絡し指示を仰ぎましょう。

訃報の連絡内容

訃報連絡は迅速かつ確実に伝える必要があるため、「電話」で行うことが一般的です。特に親族などの親しい人には電話で伝えましょう。数多くの関係者がいる会社や学校関係などは代表者に電話で連絡し、その方から周囲に伝えてもらう方法もあります。
最近はメールやLINE等のSNSを主な連絡手段としている方も多いでしょう。SNSで一報を入れ、あとから電話や手紙でフォローすると丁寧です。

電話で伝えるポイント
亡くなった人の名前
亡くなった日時
連絡先(自分または責任者の電話番号)
葬儀の日時が決まっていない場合→「決まりしだい連絡します」と伝えます。
葬儀の日時が決まっている場合→通夜・告別式の日時と場所を伝えます。
家族葬の場合→遺族・親族のみで行うので、ご近所・会社関係などの参列はお断りすることを伝えます。
密葬の後、本葬する場合→「身内だけで密葬を執り行います。本葬は追って連絡します」と伝えます。香典や供物を辞退する場合はあらかじめその旨を伝えます。

訃報連絡でわからないことや困ったことがある場合は、葬儀社がサポートしてくれるので、担当者に相談するとよいでしょう。

死亡の手続き

臨終を迎え火葬をするにあたり、行わなくてはならない事務手続きが3つあります。

死亡診断書を受け取る

治療中だった病気で亡くなった場合「死亡診断書」は故人の臨終に立ち会った医師が作成しますので、ご遺体の搬送前に医師から受け取ります。死亡診断書は火葬の手続きのほか、遺体の搬送、故人の保険金の受け取り、相続税の申告などの際にも必要となります。
死亡届を役所に届けますが、諸手続きに必要な場合があるので、必ずコピーをとっておきましょう。
一方、不慮の事故、医師のいない場所での死亡、自殺の可能性がある場合は、異常死とみなされて警察による検死が行われます。
こうしたケースでは、所轄の警察署に報告して検死を受けた上で、検死官に「死体検案書」を作成してもらう必要があります。

死亡届を7日以内に提出

「死亡届」は死亡診断書と一枚の用紙になっており、左側が死亡届、右側が死亡診断書です。病院から死亡診断書を受け取ったら、死亡届の欄に必要事項を記入、押印して役所に提出します。
死亡を知った日から7日以内に、故人の本籍地か死亡した場所、届出人の現住所、いずれかの市区町村役所に死亡届を提出します。
死亡届を出さなければ「火葬許可証」が発行されず火葬ができないため、なるべく早めに手続きをしましょう。提出の際は、印鑑が必要になります。なお、休日や夜間も受け付けてもらえます。
※国外で亡くなった場合、死亡の事実を知った日から3か月以内に提出することが定められています。

火葬許可証を受け取る

死亡届・死亡診断書が役所に受理されると「火葬(埋葬)許可証」が発行されます。火葬許可証は、ご遺体を火葬する時に、火葬場の受付に提出するものです。
火葬が済むと火葬場の証印が押されたり、日時が記入されたりした火葬許可証が返却されます。火葬許可証は埋葬の際にも必要となるので、大切に保管してください。

ご遺体の搬送・安置

病院で息を引き取った場合、遺族はまず搬送先について話し合うことになります。
搬送先によって葬儀社の手配の仕方が違ってくるので、あらかじめ搬送先や搬送方法を決めておくことが大切でしょう。

搬送先を決める

病院などで亡くなられた場合、ご遺体を長く安置できないケースが多いので安置場所を決めておきましょう。基本的にはご自宅ですが、諸事情により安置できない場合は、通夜・葬儀を行う斎場、保管施設などになるでしょう。当社では24時間対応でご遺体を指定霊安室にてお預かりすることができます。お気軽にご相談下さいませ。

ご自宅に安置し枕飾りを整える

遺体の安置

ご自宅に安置する場合は、ご遺体の頭が北を向く「北枕」になるように布団を敷いて、顔は白い布でおおい、手は胸の上で組ませて数珠をかけます(家の間取りや仏壇の位置によって方角が変わることもあります)。また、損傷を防ぐため、安置する際に遺体にドライアイスをあてます。
仏教の場合は故人の枕元に白木の台、 香炉、線香、ろうそく、花などを供えて枕飾りを整えます。枕飾りは通夜が始まるまでの間、弔問に来た方が手を合わせたり、故人の魂を供養したりするための場所です。

枕飾り

枕飾りに必要なものは、白木の台、香炉、線香、燭台、花立て、ローソクなどです。花立てにはしきみなどの1輪の花を供えます。さらに、枕飯や枕団子も台の上に供えます。搬送を依頼した葬儀社が飾り付けてくれることがほとんどです。
枕飾りは通夜が始まるまでの間、弔問に来た方が手を合わせたり、故人の魂を供養したりするための場所です。

枕経・枕勤め

枕飾りが整ったら、菩提寺に連絡し、僧侶を呼んで遺体の傍でお経をあげてもらいます。事前に戒名(法名、法号)を授かっていない場合は、戒名を授与してもらいます。最近は枕経を行わない場合もあります。
菩提寺がある場合は事前に相談しましょう。

納棺の儀

ご納棺の儀は、故人の旅立ちが安らかであるよう祈りながら「末期(まつご)の水」からはじまり、「湯灌(ゆかん)」で身体を清め、死装束(しにしょうぞく)に着せ替え、死化粧を施した故人をお棺に納め、副葬品を納めるまでの一連の儀式のことをいいます。
基本的には、故人と関係が深かったご遺族、親族が立ち会います。

末期(まつご)の水をとる

末期の水は「死に水を取る」ともいわれ、故人の口元に水を含ませる儀式のことをいいます。喪主を筆頭として故人と血縁が近い方から順番に枕元に近づき、箸の先につけた脱脂綿や筆などを水に浸して口元を湿らせます。
末期の水は、お釈迦様がお亡くなりになる前に、水を欲したことから始められたといわれています。

湯灌(ゆかん)を行う

湯灌とは、ご遺体を入浴させて洗い清めることをいいます。故人様の身体を清めることで、現世での悩みや苦しみ、穢れを洗い流し、来世での功徳をお祈りします。
ちなみに病院で看護師がアルコールに浸したガーゼや脱脂綿で清拭してくれますが、それは一時的な処置であり湯灌とは異なります。

死化粧を施す

男性はヒゲをそり、女性には薄く化粧をします。また、髪型や身なりを整え爪も切りそろえます。安らかなお顔で眠っているように見える死化粧を施すことにより、生前の故人に近づけ、ご遺族の悲しい気持ちを和らげるという役割があります。

死装束の着付け

本来は白無地の木綿で縫った経帷子(きょうかたびら)を左前に着せますが、最近は故人が生前に好んだ衣服(スーツや柄物も可)や新しい浴衣などを着せ、納棺の時に葬儀社が用意した経帷子でご遺体をおおうという場合も多くなってきています。
宗派によっても違いがあるので、事前に菩提寺や葬儀社に確認しておきましょう。

ご遺体と副葬品(ふくそうひん)を棺に納める

ご遺体を棺に移し布団をかけます。合わせて副葬品を棺の中に納めていきます。
副葬品とは故人を弔うためにご遺体と一緒に棺に納める品物のことをいいます。死装束と合わせて身に着ける装身具や、思い出の品、生前に愛用していたもの、お花などを副葬品として納めます。最後に棺のふたを閉めて納棺の儀式が終了となります。

柩に入れていいものたばこ・マフラー・筆など、燃えやすいもの
柩に入れてはいけないものゴルフクラブ・メガネ・入れ歯・硬貨・CD・指輪・くだもの・生菓子など、燃えないもの、燃えにくいもの

葬儀内容の打合せ

予算のことも考えながら、一つひとつ具体的に決めていきましょう。
葬儀社との打ち合わせでは、祭壇や返礼品、料理など、予算のことも考えながら、一つひとつ具体的に決めていきましょう。

菩提寺に連絡する

不幸があったらすぐ菩提寺に連絡し、葬儀の相談をします。菩提寺が遠くても、近くの同じ宗派のお寺を紹介してくれることもあるので、必ず連絡をしましょう。
また心当たりがない場合は、実家の菩提寺と同宗同派の寺院を近隣で探してかまいません。
「くらしの友」にて寺院をご紹介することもできますので、ご相談ください。

葬儀の日程・場所を決める

菩提寺の都合や火葬場の空き状況、また斎場の予定を確認し、葬儀社と相談して日程を決めましょう。その際、参列者の人数を想定し、交通の便も考慮に入れて、場所を決めることも大切です。

葬儀内容やプランの確認

祭壇は神仏に供物を捧げるために設けられた葬儀の中心的存在です。
白木祭壇や生花祭壇など、種類や大きさ、デザインによって料金が異なります。
はしもと屋葬祭会館のプランについては以下のリンクから詳細をご覧ください。


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