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通夜

通夜とは、死者に邪霊が入り込むのを防ぐために家族や親しかった方が故人に付き添い、別れを惜しむものです。
現代では、さまざまな事情から一般参列者は通夜のみに参列するのが主流となっており、葬儀・告別式よりも弔問客が多い場合があります。
ここでは、通夜までに確認しておきたいことやマナー、流れなどについてご紹介します。

通夜当日までに準備すること

大切な方が亡くなられた場合、やるべきことが次々と押し寄せてきます。滞りなく通夜が進行するように、しっかり準備しておきましょう。

通夜・葬儀の告知

通夜・葬儀の日時・場所が決まったら、すみやかに故人と生前に親交があった方々へ連絡します。連絡方法は、電話のほか、ファックスやメールでも構いません。
順番は、親族、故人の友人や知人、職場や学校、団体の関係者などで、それぞれの窓口となる代表者に告知をすればその方から連絡が行きわたるでしょう。
告知をする際には、故人の名前、亡くなった日時、葬儀・通夜の日時と場所、喪主の氏名、通知者もしくは責任者の連絡先をもれなく伝えましょう。

世話役を依頼

当日、忙しい喪主や遺族に代わって、通夜の実務を取り仕切るのが世話役の役割です。

町内や親戚、会社の同僚や上司、友人などにお手伝いを依頼します。
お手伝いの人数や内容は規模によって異なり、受付や香典の管理、駐車場の係などが必要になります。お礼として、通夜や葬儀の終了後、志をお渡しすることもあります。

会葬礼状や返礼品の手配

葬儀に参列した際、受付係から手渡される紙袋に返礼品と一緒にお礼のはがきが入っていることがあります。このはがきを会葬礼状といいます。基本的には、葬儀社に用意してもらいますが、葬儀社によっては渡した分だけ精算という形のところもありますので、 返品可能な場合は余裕を持った数量で準備するようにしましょう。

供花を注文する

供花は基本的には葬儀を担当している葬儀社へ遺族・親族の分をとりまとめて依頼しましょう。葬儀社に依頼すれば、他の供花と揃えた花や名札が用意でき、届けるタイミングを見計らわなくても済むので便利です。遺族以外の供花の注文は、葬儀社の連絡先を伝え、直接注文してもらうのがよいでしょう。

遺族の服装のマナー

喪に服す主体である喪主・遺族は、喪服を着用します。しかし、通夜は正式の喪服でなくても問題ありません。
男性は、正式礼装はモーニングや黒紋付き羽織袴ですが、準喪服のブラックスーツでも差し支えありません。女性は、和装であれば黒無地染抜き五つ紋つき、洋装は黒のワンピースやスーツを着用します。

通夜の流れ

通夜がどのように進行するのか、一般的な流れを知っておきましょう。
通夜は、夜を徹して故人に付き添うのが習わしでしたが、現在は2時間程度で終了する通夜が一般的となっています。

1供物などの確認と受付の準備
2弔問客の受付開始(式が始まる1時間前には開始)
3参列者の着席
4僧侶の入場
5読経・焼香
6僧侶の退場
7喪主挨拶
8通夜終了
9通夜食(稲沢市近辺は助六が主流)

供物などの確認と受付の準備

通夜を行うにあたり、受付の段取りや供花・供物、席次、焼香の順序など確認しておきましょう。また、進行や喪主の役割など分からないことがあれば、ここで聞いておきましょう。

喪主や遺族の方などは、受付開始前に受付の段取りや供花・供物、席次、焼香の順序などの確認を行います。なお、供物・弔電に関しては名前が間違っていないかなどを確認し、その人との関係を葬儀社に伝えます。

弔問客の受付開始

受付前列には芳名カードの記入と香典を預かる受付係、受付後列には芳名帳と香典を確認したうえで現金を管理する会計係をそれぞれ配置します。芳名帳は香典返しを後日送る際に必要となる記録です。香典と芳名カードとの照合はきちんと行いましょう。

参列者の席次について

一般的には、喪主を筆頭に故人と血縁の濃い順に着席します。
宗教・宗派によっては席の配置は異なることがあります。

焼香の順序について

読経の合間に、参列者たちは焼香を行います。喪主から始まり、遺族・親族・一般の参列者の順に行います。

通夜ぶるまいについて

通夜振る舞いがある地域は、焼香もしくは通夜が終わったら、参列者を別室に案内し通夜ぶるまい(飲食をふるまう)が始まります。
通夜振舞いが始まったら、頃合いを見て遺族は各テーブルに挨拶をしましょう。

僧侶へのもてなしについて

僧侶が到着したら控室に案内し、茶菓でもてなします。また、通夜が終わったら再び控室に案内し、茶菓でねぎらいます。
通夜ぶるまいの準備ができたら、上座に案内しますが、僧侶が通夜ぶるまいを辞退した時は、現金を「お膳料」として包み「お車代」とともに渡します。お膳料は5,000円~1万円を包むのが一般的です。


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